つい先日(2019年9月10日)、Apple Special Event が開催されましたね。
新型iPhoneの発表など、多くの新製品・新サービスが発表されました。
どうも、そんな訳でワクワクが止まらないサブレです(笑)。
さて、そんなApple Special Eventですが、実は、iPhoneに比べるとあまり目立たなかったものの、新型のiPad (iPad 第7世代)も発表されました。
ところが…
このiPad、今までのものに比べると「…何が変わったの!?」と思うほど、特徴がちょっと分かりにくい…。
結論から言うとiPad初心者にオススメの機種なのですが、今年の3月にiPad Airの新型が発表されたのもあり、余計分かりにくくなっています。
そこで今回は、この新型iPadの特徴やiPadとAirとの比較について解説したいと思います。
要するにエントリーモデル(廉価版)
▲2019年・秋に発表された新型iPad(iPad 第7世代) = 画像提供:Apple
このような解説記事では、ホントは最初にスペックをズラズラ〜っと書くのが普通なのでしょうが、そんなものを見てもよく分からないでしょうから要点だけ先にズバッと言わせていただきます。
iPad 第7世代は要するにエントリーモデル(廉価版)です。
もっと言うと、機能や性能はそこまで要らないから安くして!、という人たち向けの製品です。
…となると困るのが、同じ位置づけのiPad Airとの棲み分け。
そして気になるのは、少し前まであった旧型iPadからの変更点。
これらについて次章から解説していきます。
旧型iPadからの変更点は "ほぼ" なし
▲新型iPadのディスプレイは10.2インチに = 画像提供:Apple
実はしれっと以前の記事でオススメのiPadとして紹介していたのですが、今回発表された機種の直接の旧型であるiPadが存在していました。
それで、今回、満を持して新型が発表されたわけですが…
変更点はほぼなしです!(笑)
ただ、これだと厳密には正しくなくて、正しく言うと、大きな革新的な変化はないものの、正当な進化はしている、といったところでしょうか?
変更点として主に以下の三つ。
- 画面の大きさが9.7インチ→10.2インチに大型化
- Smart Keyboardなど、各種アクセサリーへの対応
- 価格が4000円安く
価格が安くなったのは、このiPadの位置づけから考えても、特に初心者が買いやすくなったという点でとてもいいことですし、Smart Keyboardへの対応も、文字入力などはキーボードで行いたい!、という人は多いはずなので、この進化はとても嬉しい進化だな、と感じます。
一方で、画面の大きさについてですが…
価格は下がって画面サイズが大きくなる、という点では喜ばしいのですが、アプリ版Officeが完全無料で使えなくなる[注]ので、Officeを無料で使いたい人には困る変化となっています。
[注]:アプリ版Officeは、10.2インチ以上の端末では有料版を購入しなければ使えない仕様になっている
それ以外には、性能を含めて特に変化はありません。
正直に言うと、今までのAppleの新製品発表に比べると、わざわざApple Special Eventで言うほどではないかな…、というようないわゆる「マイナーアップデート」でしたね。
iPad Airの位置づけが分からない…
▲販売中のiPad、勢ぞろい = 画像提供:Apple
そして、エントリーモデル(廉価版)であるという点で位置づけが似ているiPad Airとの比較ですが、これもまた違いが細かくて分かりにくい…(笑)。
大きな違いはディスプレイと性能。
また、それに伴って価格も異なります。
違いを以下にまとめると、
- iPad Airでは、ディスプレイに反射防止加工がされており、また、フルラミネーション加工という、ディスプレイから(タッチパネルを挟んで)カバーガラスまでを圧着して一体化させて操作感を向上させる加工がされている
- iPad AirではA12チップが使われており、より性能が高い
- iPad Airの方が2万円高い
画面サイズも、新型iPadは10.2インチ、iPad Airは10.5インチで異なるのですが、あまり大きな違いはないのであえて書きませんでした。
要するに、iPad Airの方が新型iPadに比べて性能がやや高くて、その分価格も高いですよー、といった感じですね。
しかしながら、新型iPadの登場で、iPad Airの存在価値がよく分からなくなってしまいました…。
今までは、iPad Airが「安くてそこそこの性能」という位置づけで良かったのですが、新型iPadが出た途端に中途半端な性能・価格設定になってしまった印象です。
例えば、イラスト作成など、クリエイティブな作業をすることが多い人は、ちょっと新型iPadの性能では足りない可能性があるので、iPad Airも検討することになります。
しかし、どちらもApple Pencil 2には対応していない(第1世代には対応しています)、より滑らかに画面が表示されるProMotionテクノロジーが採用されていない、といった点でもの足りません。
クリエイティブな作業をする人たちなど、性能の高さを求める人たちにとっては、それならiPad Proを買った方がいい、となるわけです。
一方、性能の高さを求めない(クリエイティブな作業をしない、など)人たちにとっては、新型iPadで十分な性能なので、わざわざ高い方のiPad Airを買うのはもったいない…。
そういうわけで、iPad Airを必要とするような人が見えてこないのです。
強いて言えば、操作感を高めるフルラミネーションディスプレイがiPad Airでは採用されているので、それがないと嫌だけどiPad Proほどの性能はいらない!、という人にはiPad Airはオススメです。
それから、iPad Airの方ではA12チップを採用していて新型iPad(iPad第7世代)よりも性能が高いので、AR(拡張現実)や高負荷がかかるゲーム用に買う、という人にもオススメです。
特にゲームなんかは、画面が大きい方がiPhoneより操作がしやすい、という理由でiPadをゲーム用に買う人は意外に多いので、より高負荷のゲームを楽しめる高い性能を持ち、なおかつ価格もiPad Proより安いiPad Airは向いています。
今後iPad Airを買う人のほとんどは、もしかしたらゲーム用に買う人たちかもしれません。
新型iPad(iPad第7世代)は初心者にオススメ
▲新型iPadでは、当然iPadOSも使える = 画像提供:Apple
じゃあ、結局、新型iPad(iPad第7世代)はどんな人にオススメなの?
ということですが、
冒頭にもお伝えしたとおり、iPad初心者の方にはオススメです。
価格が安く、性能もそこそこで、初心者には手が出しやすい商品です。
性能がそこそこといっても十分サクサク動くので、とりあえず使ってみて、もっと高性能なものでやりたいことが見つかったら買い替える、というやり方が一番良いように感じます。
逆に、ARや高負荷のゲームをしたい、あるいはクリエイティブな作業をしたい方にはオススメできません。
長く使うことを考えれば、iPad AirやiPad Proなどの高性能な方を買うことをオススメします。
理系学生からの一言
新型iPad(iPad第7世代)はiPad Airとの類似点も多く、特徴が見えずらい機種でなかなか判断が難しいのですが、初心者の方にはぜひオススメしたい良機種です。
このiPadから始めて、多くの人にiPadの素晴らしさに気づいてもらえたら幸いです。
初心者は、この新型iPad(iPad第7世代)からiPad活用を始めてみよう!!
それではまた。
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